早いもので、この5月で事務局へ入って5年目を迎えました。関西ゴルフ練習場連盟の理事を3年
務めた後の事務局入りでしたので、私なりの有り得べき事務局像がありましたから、案外すんなりと入り込めたような気がします。
最初に定めた目標は
1.赤字にならない予算を組めるようにする事。
総額人件費(給与手当+社会保険料)の削減、その他管理費の削減。
2. IT化の推進。
3. ゴルフ指導員(研修会員)養成の充実。
4. 会員さん宛の情報の提供
でした。
事務局に入るに当たって一番心配したことは、会員の減少と共に会費収入が減り、殆ど赤字基調が続いていた予算でした。事業を縮小して均衡予算を組むという発想は全くなく、会員さんの為になることはなんでも積極的に行い、且つ減らすべき経費は大胆に減らすという方針を立てました。
*最初に、事務局のワークシェアリングを実施し2人体制を3人体制にし、小生を含め全員を
パート化しました。結果として給与手当の削減、社会保険料の削減が出来、総額人件費を減らす事が出来ました。又、3人体制にする事により仕事の繁閑をコントロール出来るようになり、一石二鳥でした。
*管理費の削減では、年1回の総会もホテルから中国料理店に変更し、コンパニオンを呼ぶのも止め、卓上花も止め、看板の筆耕依頼も止め、総会資料の外注印刷も止めて内作で行う等経費の削減を図りました。
*研修会も前泊を止め当日の早朝に出発するようにしました。
*当時の事務所は地下鉄の南森町駅には近かったものの、大変狭く応接セットの置き場もなく暗い事務所だったので、近くに引っ越しました。駅からは遠くなりましたが安く広くきれいな事務所に替わりました。
*予算面では平成9年から4年連続して赤字が続き、小生が入った平成13年も引っ越し費用等が重なり89万円の赤字になり5年連続の赤字となりました。しかし、平成14年は290万円、平成15年は366万円、平成16年は198万円と3年続いて黒字となりました。これは、支出の削減だけではなく手数料収入の増、研修会員増による研修会収入の増等が大きく寄与しています。
2番目に行ったのがIT化の推進ですが、
*電話のデジタル化
*Eメールアドレスの設定
*ホームページ(HP)の立ち上げ等 を行うことが出来ました。
その後HPの更新もやや遅れ気味でしたが、最近業者を変更し迅速に更新出来るようになりましたが更に充実していきたいと考えています。パソコンも1人1台にし、3人がそれぞれ仕事を分担して行えるようにして効率アップに努めてきました。社団法人用の会計ソフトの導入、筆まめによる住所管理等パソコンによる事務処理が迅速に行えるようになり、鉛筆からキーボードに持ち替える事がケァレスミスの減少につながりました。
3番目には指導員の養成機関としての研修会制度の充実です。それまでの選手会主導の運営から出来るだけ連盟も関わった仕組みに変えてきました。具体的には連盟競技委員の方に依頼しコース内巡回をして頂き、スロープレーの防止、帽子の着用等の啓蒙をお願いし、又入場時の上着の着用等についても厳しく指摘してきました。結果
としてクラブハウス内での行動も顰蹙を買うようなことは少なくなりました。研修会員の諸氏は職場へ帰れば指導者であるという立場を充分認識し、教えて欲しくなる存在になってくれることを願って教育しています。お陰様で研修会員はこの4年間で60人の退会がありましたが100人の入会があったため40人の純増で、現在の在籍人員は124名となっています。まだ入会希望者が十数名居ますので、まだまだ増える見込みです。色々な環境の変化による増が原因と考えていますが、研修会が活発になることは喜ばしいことです。
4番目の改革として情報の提供は最も重要なことですが、会員さんにとって色々な情報が入ってくれば、年会費は決して高くはありません。その方法には2通
りありますが、一つは事務局が発信基地として情報を提供する機能ともう一つは会員さん自身が色々な会合やイベントに参加して頂き出席者と互いに情報交換をして頂くことです。その為に年次総会や会員懇親ゴルフ会には是非出席して頂きたいと思います。又、情報交換の場としてのブロック会も活発な所と停滞している所がありますが、是非活用して頂きたいと思います。年2回発行の連盟報は、かつての活動報告が主体の内容から、誰にでも読んでいただける内容で且つ機関誌としての使命も忘れないようにと現在の内容に変更してきました。事業経過報告や理事会報告等余り読んで頂けなかった内容は出来るだけ割愛し、一般
の来場者にも読んでいただけるような内容も盛り込んできました。このままで充分かどうかは分かりませんが、更に充実させるべくご意見を賜りたい所です。又昨年の春先からは毎月月初に会員さん宛にゴルフ専門誌やゴルフ関連団体の機関誌等も発送するようになりました。何らかの形で経営に役立てて頂いていると思います。
会員数は平成13年3月末の133場から平成17年6月末の106場と27場減りました。6場の入会と33場の退会がありましたが、退会の内17場は閉鎖が理由ですが16場は諸般
の事情ということです。諸般の事情による退会はここ2〜3年減ってきていますが、入会し続けるだけの魅力がなかったという事ですから残念な結果
です。
ここ4年のいずれの諸活動も事務局だけで出来るものではなく、理事長・副理事長の3役及び理事の方々及び会員さんの後押しがあっての成果
であったと思っています。(社)全日本ゴルフ練習場連盟の本部事務局を初め、他の支部でも運営に苦慮されている所があると聞いていますが、関西ゴルフ練習場連盟はそれなりに順調な運営が出来てきたように思います。後1期2年、恒藤理事長共々会員様あっての連盟であることを肝に銘じて頑張りたいと思っています。
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